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<Phase 004> 【連続妄想小説】ド●えもん 〜の●太のパラドクス〜 (2007.06.28.)
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――人は誰でも孤独なものだ。               
                        AC2677.シュ ヴォーツ・トライスター

――21世紀、東京、野●家。
「ただいま〜」
いつも通りネコと遊んできたド●えもん。
笑顔でいつもの部屋――2階に上がると、静かなる泉のごとき表情のの ●太が待ち構えていた。

「も〜、の●太くん聞いてよ〜。 ミィちゃんったらねぇ――」
いつも通りノロケ話を始めるド●えもん。
しかし、の●太は表情1つ変えずに、端的に切り出した。
「……ド●えもん」
「? どうしたの、の●太くん?」
いつもと違う雰囲気のの●太に、首を傾げるド●えもん。

そんなド●えもんのこと等まるで意に介さずに、の●太は話を続けた。
「話がある」
「ど、どうしたんだい、の●太くん? そんな改まっちゃって……」
「お前には失望した。 後は俺の好きにさせてもらうぞ」
「えぇぇッ!!? ど、どうゆうことなんだい、の●太くん!?」
驚愕に眼を剥くド●えもん。

それでも、の●太は淡々と話し続けていく。
「まったく……未来の世界からネコ型ロボットが来るってゆうから、猫耳美少女アンドロイドを期待してたのに。
 来たのはお前だ。 猫耳もない。 胸もない。 ましてや女ですらない
「そ、それは……」

初めての●太の気持ちとその隠された趣味(性癖)を 打ち明けられ、戸惑いを隠せないド●えもん。
その反応が引き金となり、突如堰を切ったようにの●太の感情が爆発する。
「なんで……なんでお前なんだよ!
 そこは未来から来た超絶美少女との 甘く切ない同居生活のスタートだろうが!
 そして幼馴染の女の子から嫉妬されて……。
 猫耳の未来美少女と幼馴染で俺のこと取り合ったりして、俺が『や、やめてよ2人とも〜』って情けない顔して言う。
 ……そんな展開になるべきだろうが!!!
「そ、そんなこと言ったって……僕達、連載開始したときは、まだ萌えな んて無かったし……」
黙れぇぇぇぇぇッ!! そんな屁理屈はいらん!!!
「の…の●太くん……」
可哀想なものを見るような眼をするなああ あぁぁぁぁぁッ!!!!

そのとき、ド●えもんの未来携帯電話が鳴り出した。
「……はい、ド●えもんです」
『お兄ちゃん! 聞いて! 今大変なことになっちゃってるの!』
ド●ミだった。なにやら切羽詰った声である。
「落ち着いて。 一体どうしたの?」
兄らしく妹を嗜めるド●えもん。
しかし次のド●ミの言葉で、彼の世界は暗転する。
セ●シさんの存在確率が激減しちゃったの! このままじゃセ●シさん消滅しちゃう!!
な、何だってえええぇぇぇぇぇえぇぇぇぇッ!!!?
……ニヤリ。 そん な擬音が聞こえてきそうなほど、の●太の口元が歪んだ。
直後、の●太はひどく歪な笑みを浮かべ哄笑した。
くくくく……ふははは……! はぁーっ はっはっはっはっはっはっ!!!!
の、の●太くん……!

――To Be Continued...




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