の●太は笑った。
今まで見せたことも無いような……歪な、しかし心の底から嬉しそうな顔で。
その笑い声は、電話の向こうにも届いたようだ。
電話の向こうからド●ミの慌てた声が聞こえてくる。
『
お、お兄ちゃん!? そこにの●太さんがいるの!?』
「うん、の●太くんなら僕の目の前に」
『
は、はやく逃げ――』
ボゥンッ!!
と爆ぜる音がして、未来携帯電話が破壊された。
の●太が撃ったのだ。
「くっくっくっ……ちょっとお喋りがすぎたようだなぁ……。 ド●ミめ、余計なことをしてくれる」
そう言いながら、未来無線機を取り出すの●太。
口角はまるで裂けたかのように吊り上っている。
「な…何をするつもりなんだい、の●太くん……!」
その質問には答えず、の●太は更に口角を吊り上げながら、未来無線機に向かって告げた。
「こちら
<カーネル>。 <アルファ>隊、やれ!」
『ラジャ』
3秒後。
『
<アルファ>、クリア』
「ご苦労。 付近一帯を哨戒した後、撤退しろ」
『ラジャ』
呆然とそのやりとりを聞いていたド●えもん。
の●太は嘲るような口調で告げた。
「
君の妹……もう、いないよ?」
「
ド、ド●ミィィィィィィィィィィッ!!!?」
タ●ムマシンに乗ろうとするド●えもん。
ドン! ドン! ドン! ドン! ド
ン!
勉強机に向かって発射される5発の銃弾。
引き出しは大きく拉げ、とても開けられそうにない。
「
の、の●太くん! 君は何てことを……!」
キッっとの●太を睨みつけるド●えもん。
「ふん……お前の好きにはさせんよ。 まぁコレを見ろ」
そう言っての●太は、モニター付きの未来通信機をド●えもんに見せる。
「
!! こ…これは……ッ!!」
映像は22世紀――それも、あたり一面が焦土と化したものだった。
「
ははっ、見ろ! 人がゴミのようだ! さぁ、
泣いて跪け! 命乞いをしろ!」
「み…みんな……。 ぼ、僕の所為なのか?
僕がいけなかったから、こん
なことに!?」
「
そうだ! みんなお前の所為だ!!!」
「
そ…そんな……!」
ガックリと膝をつくド●えもん。
既に彼の心はここにはない。
……そう…もう、どこにも、ない。
――To Be Continued...