の●太は驚愕に眼を剥く。
「
ぐ……な、何で…生きている……!
何故…! 何
故、まだ動く……!!」
「残念だけど……僕は
尻尾を引っ張られない限り機能停止しないんだ
よ、の●太くん」
「ふっ……俺と…したこと…が……う、迂闊だったな……。
だ、だが…俺は…まだ…死んじゃぁ……いないぞ……!」
尻尾を掴もうとするの●太。
素早く身を引くド●えもん。
「はぁ…はぁ……
う、動くな……! 動くと…撃つ……ぞ!」
「の●太くん、君の銃……ト●レフはね、
9発しか装填できないんだ
よ。
僕の携帯に1発、引き出しに5発、そして僕に3発。 君の銃はもう
弾切れな
んだよ」
「
く……ッ!」
歯噛みするの●太。
「ねぇ…の●太くん……。 どうしてこんなことを? そんなに僕のことがイヤだったの?」
自嘲的な顔をしながらの●太は答える。
「ハハ……。 そりゃ……好き…だったさ。
大…好きだったよ。
だが…な……お、俺達…
男だ
ろ……。
だ、だから……
どんなに…好きでも……頑張…っても…む、結ばれない……叶わ…な
い……だろ?
だったら……こ、
壊しちゃえば…いいって……思っ…たんだよ……」
「
人と機械の間に愛なんか生まれないよ」
「
!!!!
そ…そん
な……!
じゃ、じゃぁ…マ、マ●チは……! あ…あれは!」
それを聞いて、ド●えもんは呆れた顔で告げる。
「
嘘に決まってるでしょ。 君、ギャルゲやりすぎ」
「
嘘だっ!!!!!」
「
うん、アニメも見すぎ」
ドォン!!
ショットガンの弾が、再びの●太を捕らえた。
「じゃぁね、の●太くん。 ……悪く思わないでね」
――数ヵ月後。 22世紀、東京。
学会にて興味深い論文が発表された。
”アニヲタ・ゲーム脳と凶悪犯罪の関
連性”
論文制作者は発表直後、
謎の失踪を
している。
その後、論文制作者の姿を見たものはいないという。
――THE END...